本当はこんな強引過ぎる男ぶん殴ってやりたいのに… 絶対に負けてなんかやりたくないのに… アタシの手を握る誠二の掌からジンジンと熱が伝わって来て、アタシの対抗心を溶かして行ってしまう。 アタシを愛おしそうに見つめる熱っぽい妖艶な目も、 今まで散々他の女の子に向けられていたものと同じなのだと思うとムカついてしょうがないのに、 何でだか、この手を振り払えない…。