『明日指輪買いに行くぞ。ああ、その前におばさんに挨拶してから行くから。10時にオマエん家行く、用意して待ってろ。』
何でか…誠二が怒ってる。
本当はアタシが怒るトコなのに!!
何でオマエが先に怒る!?
そしてアタシは全く悪くないのに、ナゼだか怒らせてしまった罪悪感みたいのが沸き上がって来て、ご機嫌を伺うような態度になってしまう自分が憎い!!!
「…何で怒ってんの?…それにまさか挨拶って!?指輪って!?」
デカイこいつを上目使いに見上げながら、っちょっとオドオドして聞くと、イラついたように誠二がアタシを見た。
『婚約させてもらう挨拶に決まってんだろうが。そんでエンゲージリング買いに行くんだろうが。』
うがうがウルセー!!!
何で!?アタシが断ってんのに??



