振り返るとそこには今までのチャラけた誠二とは違う、本気の顔をした誠二が居た。 『ナツ…オレは本気になったら手加減しねぇぞ。』 何だよその遠回しな意味ありげな言い方はよ。 本当は朝からそんな事考えたくもないんだけど…、 全くちっともそんな事に思い当たりたくなんてないんだけど…。 誠二が何の事を言ってるかなんて、全然分からない程アタシもバカじゃない。 自惚れてるかもしれないけれど、誠二のマジはアタシに対する本気だと思う。 でも… ねぇ誠二? アタシだってね、そう簡単には落ちてあげないよ。