「ちょっとーーーー!!!バカ誠二っ!何してくれてんのよーーー!!!」 ナツの怒りの絶叫が、甘い夢からオレを引き戻す。 やべぇ… どうやらオレはマジでナツを食い殺す所だったらしい…。 『あっ、…わりぃ。』 あんな夢見るなんて…オレも相当末期だな。 隣でナツが野獣だ何だと文句を垂れているが、目の前にある噛み跡を見て、オレは罪悪感と同時に言いようのない情動が沸き上がって来た。 ナツ…オマエには悪いが、一番最初にオマエに跡を付けたのはオレだ。