LOVE☆LIFE 〜幼なじみレンアイ㊤〜


そして環を抱いた日に、環とオレは別れた…。


学校ではオレと環が別れたという噂が瞬く間に広がったけれど、鈍感バカナツだけは、気にも留めていないようだった。


ナツのヤロウ…本気になったオレを嘗めるなよ。


必ずオマエを捕まえてやるからな?


そういえば、今日はタイミング良くナツのおばさんが夜勤の日だ、ナツに仕掛けるなら今日が良い。


オレはそうほくそ笑んで、いつもより早く帰宅した。



玄関を開けるとエビチリの匂い。オレの好物だ。


部屋に入ると、ナツは既にエビチリを作り終えて帰ろうとしていた。


オレの好物を作っておいた割には態度がおかしい…。
ナツ…また何か仕込みやがったな?


『食って行かねぇのか?』


そう問いかけると、ハンバーガーがあるからと断りやがった。


ナツの事だ、どうせエビチリを激辛にでもしやがったんだろう。長い付き合いだ、コイツの考えそうな悪戯なんてすぐ分かるぜ。