…オレは不誠実な男だ、
好きじゃなくても女は抱ける。
だから…泣いてそう縋る環を放っては置けなかった。
最後にオレがしてやれる事は
…そう思って、
オレは環を抱いた。
女を抱くのは久しぶりだったけれど、出来るだけ労るように、出来る限り優しく抱いた。
環に触れながら、もしコレがナツだったら…
なんて考えてしまうオレは本当に最低なヤローだ…
もし、ナツにこの手で触れる事ができたなら、
オレはきっとこんなに優しくなんて抱けないだろう。
アイツの無防備な姿を見たら、オレの理性なんて風前の灯だ。
アイツをめちゃくちゃに抱いて、鳴かせて、嫌と言う程真っ白な身体にオレの印を付けて…
…オマエの心ごと掻っ攫ってやりたいんだよ。



