瑠輝は相変わらず窓の外を見つめている

しばらくして

「帰ろっか」

瑠輝はそう言っていつもの様にニコッと笑った




そして、帰り道


「ちょっと、よりたいところがあるんだけどいいかな?」

そう言った瑠輝の顔はかなり深刻そうで、何をあたしに言おうとしているのかかなり不安になった。。。


「う、うん」




ここって・・・・

瑠輝に連れて行かれたのは、小さい頃
初めてあたしと瑠輝が出会った場所だった。
なんで瑠輝があたしをここに連れて来たかは、よく分からないけど
多分相当大事な話があるんだと、鈍感なあたしでも分かった・・・


「ねえ、瑠輝」

話しかけようとしたら、先に瑠輝から話し始めた


「姫乃話があるんだ、聞いてくれる?」

うんと頷いて答えた


「まず率直に言うけど、俺引っ越すことになったんだ」

・・・・その言葉を聞いた瞬間頭の中が真っ白になった