次の日...
『山口先生、ちょと相談あるんですけど。
放課後時間作ってもらえませんか?』
私は憔悴しきっていた。ご飯も食べれず
ほとんど眠れずにいた。
普段元気にはしゃぎまわっている私が、
フラフラになり、めったに使わない敬語で
話しかけてきたことで、
山口先生も異変を察知したのだろう。
【うん。僕でよかったら話聞くよ…
何かあったん? フラフラやけど大丈夫??】
先生は優しく声を掛けてくれた。
何も考えられないほどショックだった私は
すぐにでも山口先生の胸を借りて
思いっきり泣きたいほどだった。
放課後…優とともに山口先生に真実を告げる。
『先生...きのうM先生と電話してたんですけど、
彼女いるって言われちゃいました…』
【あ...M先生の事ね...】
山口先生も、私が4年前からM先生に思いを寄せていた事は知っていた。
【彼女いたのは仕方ないなぁ―。
でも、井上さんの気持ち知ってて3月に本当の事言わなかったのは
M先生ひどいよな...。それは僕もそう思うよ。
でも、井上さんもM先生なんか忘れてもっと楽しいこと探そう!!
って…男遊びに走られたら、僕困るけどな…!!(笑)】
いつもの冗談のお陰で少し気持ちが楽になった。
帰り際に山口先生が
【また、M先生に会ったとき僕が代わりに怒っといてあげるから。
だから元気出しよぉ!!】
山口先生、本当にありがとう……
