小悪魔 BOY



彼の真剣な目が頭に焼き付いて離れない。


期間限定の恋…か。



「り‥─エミリ!」


「………何」



私は要の声が聞こえないくらい考えていたのか。



「何してたんです?あんな場所で月島と」



あぁ。

彼は月島くんを知ってたんだ。



「別に。」



要の事は嫌いじゃない。



けど、


好きでもない。


私は彼を幼なじみとしてしか見れない。



要もそれはわかってるでしょう?


その目に、私の全てを見透かされる。


だから、きっと要は気付いてる。


私が彼に惹かれている事に。