やがてドアノブが回り
ぎいっとなる古いドア。



一歩一歩確かな足取りで
彼女が出てきた。



歩を進めるたびに
揺れる彼女の髪。



思わず見とれる俺。





だが我に返り
彼女のあとをつける。



彼女まで5メートル。



彼女の影をトレースして
歩く俺。



4メートル。



太ももからふくらはぎのラインが美しい。




3メートル。




彼女の息遣いまで聞こえてくる。




2メートル。




思わず生唾を飲み込む。




そして1メートル。
俺はバッグの中の縄に手をかけた。