「私は今仕事が終わったところなんですよ」



彼女がさらに言葉の攻撃を
俺に仕掛けてくる。



その攻撃は俺に確実にダメージを与ていく。



その攻撃は俺の心をズタズタに切り裂く。




しかし俺のことを覚えてくれていたなんて。
しかも店の客でしかない俺に
やさしく話しかけてくれるなんて。



そして俺に向けるやさしいほほえみ。



俺の心の中に今かすかにともる希望。
久しぶりに味わう感覚。


ずっと絶望しか味わっていなかった
俺の心が揺れ動いている。