外に出ても車を運転出来るわけでもなく、自転車に乗るわけでもない。
ただ、当てもなく歩くだけ。
徒歩で行ける距離なんて限られてて、私は先生と初めて出会った河川敷に行った。
休日で天気が良くて気候もいい。
河川敷には車が何台か止まってて、子供を連れた家族や若者のグループがバーベキューの用意をしている。
賑やかな声が聞こえてくる。
私は楽しそうな人達から離れた場所に行き、川と河川敷のギリギリの場所にしゃがんだ。
眩しい太陽の光り。
爽やかな青空。
キラキラ輝く川面。
それらはやっぱり私の心とは正反対だ。
眩しい太陽の光り、爽やかな青空、キラキラ輝く川面が陽なら私の心は陰。
私は空を見上げて、目をゆっくり閉じた。