「あっ!お前さぁ、さっき俺にカッコイイこと、とか言っちゃってたけど……」
先生はそこまで言うと、私を横目でチラッと見てニヤリと笑う。
「な、何?」
「もしかして……俺に惚れちゃった?」
なんてニヤニヤしながら言う先生。
「はぁぁぁ?」
先生の言葉に思いっきり叫んだ。
狭い車内に私の叫び声が響いて少し耳が痛い。
「デカイ声出すなよ」
「だ、だって!て、てかさぁ、な、何でそうなるわけ?」
慌てる私のしゃべり方は、まるで呂律の回らない酔っ払いのようで……。
治まりかけていた胸の“ドキドキ”が振り返した。
しかもさっきより更に“ドキドキ”してるし……。
胸の“ドキドキ”が治まるように、自分の胸を手で押さえて深呼吸をする。
そんな私を見た先生は、私の心境がわかってるのかわかってないのかクスクス笑っていた。



