体が“ビクン”と反応する。


掴まれた腕は制服の上からなのに、先生に触れられたことによって熱を帯び、その熱が全身に伝わっていく。



「離して、下さい……」



先生に背を向けたままそう呟いた。



「じゃー……俺に素直に送られる?」


「えっ?」



振り向き、先生を見る。



「俺に素直に送られるんだったら離してもいいよ?」


「あ、あの……1人で……」


「どうする?」



“1人で帰れる”と言おうとしたら先生に遮られた。


先生は私に、どうするか聞いた後、口角を上げてクスッと笑った。


それが青白い光りに照らされて、あまりの美しさに胸が益々“ドキドキ”して、体が更に熱くなる。


どうするって……。


“イエス”と言わないと手を離してもらえない。


私に与えられた選択肢の答えは、やっぱり先生に送ってもらうしかないのか……。


私の答えをわかってて、先生はワザとどうするか聞いてきたんだ……。