「返事、聞かせて?」
先生の指が私の頬に触れる。
“ビクン”と跳ね上がる体。
先生の指が私の頬に流れる涙を拭っていく。
「私、私ね、先生と生きていく……。先生と一緒にずっと生きていく……」
私は先生の胸に顔を埋めて泣いた。
そんな私を先生が優しく包んでくれる。
「俺が梨音のことを看取ってやるから心配すんな」
先生の言葉に、私は顔を上げて先生を見た。
「先生、それは違うよ?」
「はっ?何が?」
「だって先生の方が年上じゃん。年齢の順番でいくと先生が先に逝くんだから、私が先生を看取ってあげるね」
私はニコッと先生に微笑んだ。
「はいはい、じゃあ梨音に看取ってもらうよ」
先生も微笑む。
「あっ!そうだっ!梨音に卒業祝いのプレゼントがあったんだ!」
「えっ?卒業祝いのプレゼント?」
「何か、いろんなことがあり過ぎて忘れてた。ちょっと取って来るから待ってて?」
「うん」
先生は私から離れると車の方へ走って行った。



