「梨音?」
先生の顔が急に真顔になる。
先生に釣られて私の顔からも笑顔が消える。
「俺と梨音はさぁ……。これから先、ずっとずっと一緒に生きていくんだ。おじいちゃん、おばあちゃんになっても、俺か梨音のどっちかが先に死ぬまでずっと……」
「えっ?せ、先生?……それって……」
まるでプロポーズだよ。
「前に言ったろ?結婚しよ?って……。俺は本気だって言ったろ?」
私は、もう何も言えなかった。
涙を必死に堪えて唇を噛み締め“うんうん”って頷くことしか出来なかった。
「もぉ!また泣く~!お前さぁ、何回泣けば気が済むんだよ」
「わかん、ない……」
先生のセイだよ。
私が泣き虫になったのは先生のセイ。



