「本当は、梨音が高校を卒業して、ちゃんと自分の気持ちを伝えてからと思ってたんだ……」
先生……。
「でもな、俺も男なんだよ。好きな女を目の前にして我慢することが出来なかった……。梨音、ゴメンな……」
私は何も言わずに首を左右に振った。
私は先生に抱かれて嬉しかったんだよ。
「でも、これだけはわかって欲しいんだ。俺は器用な男じゃない。だから愛もない、好きでもない女を抱くことは出来ない。誰でもいいってわけじゃないんだ。俺は本当に愛した女にしか反応しないし抱くことも出来ない……」
「うん……」
しばらくの沈黙。
「梨音?」
沈黙を破ったのは先生。
私の体を抱きしめていた先生は私の顔を見下ろす。
「ん?」
交わる視線。
先生の大きな瞳が私を捕らえて離さない。



