【先生×生徒シリーズ】涙色の空




帰りの車の中も当然、静かで……。


先生も私も黙ったままだった。


車は、先生と私が住む地域に向かっていて、見慣れた街の風景になってきた。


先生との別れが刻一刻と近付いてくる。


泣きそうになるのを唇を噛み締め必死で我慢して、それが先生にバレないよう私は助手席の窓から外を眺めていた。


あと数十分もすれば、先生にかけられた魔法は解けてしまう。


先生と会うこともなくなってしまう。


先生と話すことも、先生と笑うことも……。


何もかもなくなってしまう。


自分から会わないって先生を突き放したのに……。


なのに、あと数十分したら先生と別れないといけないと思うと急に悲しみや寂しさが込み上げてくるなんて……。


矛盾してる。


私は卑怯でワガママで、どうしようもないくらいバカな女だ。