先生が私にした最後のお願い。
先生が私と一緒に行って欲しい場所。
それは美空さんが眠るお墓だった……。
「美空?今日は俺が勤めてる高校の卒業式だったんだ……。季節は春なのに、まだ寒くて桜はまだまだ咲きそうにないよ……」
先生がお墓に向かって話しかける。
私は1歩前に出て、先生の隣に立った。
「美空?前に約束したろ?今度、来るときは美空に似た女の子を連れて来るって……。今日、その女の子を連れて来たぞ?」
先生は顔を上げて私を見ると、優しく微笑んだ。
「それがコイツ。名前は梨音って言うんだ。なっ?美空?お前に良く似てるだろ?俺、梨音に初めて会った時、美空が会いに来てくれたのかと勘違いしたくらいだから」
先生はクスッと笑う。



