狭い土手道を少し走って、周りを小さな町工場と住宅で囲まれたところに目的地はあった。
あまり広いとは言えない駐車場に先生の車は止まる。
先生と私以外、誰もいない静かなそこは墓地だった……。
先生は何も言わず車から降りる。
私も車から降りた。
墓地の中の綺麗に舗装された道を歩く。
私は先生より1歩下がった距離を保ちながら歩いていた。
墓地の中でも比較的、広い道を歩いて、正面ある立派なお墓の前に先生は立ち止まった。
“青田家之墓”と書かれた墓石。
先生がお墓の前にしゃがむ。
そんな先生を私は後ろで突っ立て見てるしかなかった。
このお墓は……もしかして……。
「ここに美空が眠ってる……」
やっぱり……。
このお墓は美空さんの家のお墓だったんだ……。



