先生がミルクティーをいれてくれた。 「梨音、卒業おめでとう」 「ありがとう」 スカートの上に置いてあった手を先生がギュッと握った。 「梨音と知り合って、今日でちょうど1年だな」 「そうだね……」 「1年の間に、いろんなことがあったな……」 「うん……」 先生の顔が見れないよ。 卒業式でも最後のHRでも一滴も涙が出なかったくせに、今になって涙が溢れてくるなんて……。 溢れた涙は“ポタ――ポタ――”と私の手を握ってる先生の手の甲の上に落ちていった。