先生はクリスマスのごちそうを、いつものように「美味い」を連発して綺麗に平らげてくれた。


先生が買って来てくれたサンタとチョコの家が乗ったクリスマスケーキも凄く美味しかった。


ご飯とケーキを食べてた後は、プレゼント交換だ。


先生は約束通り、お菓子の赤いブーツを買って来てくれた。


しかも「お店の中にあったやつの1番大きいやつ」らしい。


次は私が先生にプレゼントを渡す番。


クリスマスカラーでラッピングされたプレゼントを先生に渡した。



「ありがとう」



そう言って笑顔でプレゼントを受け取った先生。



「開けていい?」


「うん」



先生がプレゼントをゆっくり開けていく。


どんな反応するんだろう……ドキドキする……。



「……これ」



開けられたプレゼント。


私が先生にあげたプレゼントはスケッチブックの5冊セットと30色の色鉛筆。



「先生に空の絵を描き続けて欲しいから……」



それは私の本心だった。


美空さんだってそう思ってるはず。


それに先生には美空さんのことを忘れて欲しくないから……。


だからこれからも空の絵を描き続けて欲しい。