「じゃー、先生?私のお願い聞いてくれる?」
私は体を少し離して、先生を見上げてそう言った。
「お願い?」
「うん……。あのね、イブの日は、ここで過ごしたいな……」
「ここで?」
「うん。私、ごちそう作るから。ごちそう食べてケーキ食べて、先生と部屋の中でまったりしたいな……」
「いいよ。じゃあ、イブの日は部屋で過ごそうか?俺、ケーキ買って帰るよ」
「うん」
私は先生の胸に顔を埋めた。
「あっ!プレゼントは何がいい?」
「プレゼント?」
私は先生の胸から顔を離して、先生を見た。
「クリスマスの楽しみと言ったらプレゼントだろ?」
「あー……そっか……」
プレゼントのことなんて頭になかったな……。



