「お父さんもお母さんも先生も皆、梨音には大学に行ってもらいたいと思ってるんだ」
「私は自分の決めたことを曲げるつもりはない。誰が何と言おうと大学には行かない」
「子供は親の言うことを聞いてれば間違いないんだ!」
「私は!お父さんとお母さんの所有物じゃない!」
テーブルを“バンッ”と叩いて立ち上がった。
「私は物じゃない。1人の人間なの!自分のことは自分で決める!私の人生をお父さんとお母さんになんて決めてもらいたくない!」
「お前!誰に向かってそんな口の聞き方してるんだ!未成年である間は子供は親の所有物だ。1人で生まれて育ってきたような態度をして、誰のお陰でここまで大きくなったと思ってんだ!」
「出て行けと言うなら出て行く。親子の縁を切っても構わない」
私はそう言って、リビングから出ようとした。
「梨音?ご飯は?」
こんな時に、お母さんはご飯の心配?
笑っちゃうよ。
「いらない!」
私はそう言って、リビングを出ると自分の部屋に行った。



