「これが、どうかしたんですか?」
「お前さぁ……ホントに就職でいいのか?」
「えっ?」
小山先生の言ってる意味がわからない。
私は就職希望だから就職に丸して出したのに……。
何か間違ってた?
「藤井の成績なら、いい大学行けると思うぞ?」
何だ……そんなこと……。
先生も親と同じこと言うんだ……。
「私は大学には行きません」
「でもなぁ……」
先生が頭をポリポリかく。
「藤井の成績で就職はもったいないぞ?今からでも遅くないから考えてみないか?ご両親とも相談してみろ」
「何と言われようと、私の気持ちは変わりませんから。就職でお願いします。もういいですか?」
「藤井……」
「失礼します」
私は椅子から立ち上がり、先生にそう言うと、進路指導室から出た。



