「絵を描くことが好きだった俺は、よく美空の前で絵を描いてたんだ。
で、ある時、美空に“空の絵を描いて欲しい”って頼まれて、その時、生まれて初めて空の絵を描いたんだ。
描けた空の絵を美空にプレゼントしたら凄く喜んでくれて。
美空に“誕生日やクリスマスのプレゼントは毎年、雪の描いた空の絵がいいな”って言われて、それから空の絵を描くようになったんだ。
美空と約束した通り、美空の誕生日には空の絵をプレゼントした。
安い色鉛筆でスケッチブックに描いた空の絵を嬉しそうに見つめる美空が愛しくて堪らなかった……。
俺と美空の幸せは、ずっと続くもんだと思ってたんだ……。
毎日、一緒にいるのが当たり前で、そんな日がずっと続くと思ってた……」
私の手を握っていた先生は、更に強くギュッと私の手を握った。



