先生と私は車に乗って、先生の住むアパートを出た。
行き先を決めてないドライブ。
先生と一緒に行けるならどこでもいい。
先生の車は高速のICに入った。
ETCレーンを抜けて神戸方面に車を走らせた。
「神戸に行くの?」
「あぁ。神戸だったら知り合いに会うことはねぇし、堂々と歩けるだろ?」
「そうだね」
車を持ってる年上の恋人と付き合っていない限り、車でも2時間弱かかるとこを、わざわざ電車を乗り継いで高校生が神戸に遊びに行くとは思えない。
それに私が住んでるとこより神戸は大きな街だ。
知り合いがいたとしてもお互い気付かないかもしれない。
「それに俺、神戸の街が好きなんだよ」
「へぇ、私は神戸は初めてなんだ」
「梨音も行けば、きっと好きになるよ」
「楽しみだな」
私はワクワクした気持ちで窓の外の流れる景色を見ていた。



