先生の部屋の呼び鈴を鳴らした。
ドアが開き、笑顔の先生が出迎えてくれた。
黒のポロシャツにチェックのハーフパンツ、胸元に光るシルバーアクセ。
童顔のせいか、私服を着ている先生は高校生に見える。
「おかえり」
そう言ってニッコリ微笑む先生。
同棲してるわけでもないのに“おかえり”って言ってくれた先生に驚いた。
「た、ただいま」
何だか初々しい新婚さんみたい。
“ただいま”と言う言葉を嫌な気持ちじゃなく、普通に言えたのは何年振りだろう……。
「すげー、汗かいてるじゃん」
「あー……急いで来たから……」
「早く入ってシャワー浴びな?」
「うん」
私はサンダルを脱いで、部屋に入ると荷物を置いてシャワーを浴びるためにお風呂場へ行った。



