【先生×生徒シリーズ】涙色の空




次の日――。


シャワーを浴びて、軽く朝食を取った後、出掛ける予定にしてたんだけど……。


私、昨日と同じ服だ。


下着は洗わせてもらって夏だから一晩で乾いたからいいけど、でも服は着替えたい……。



「先生?私、一旦家に帰るね。着替えたらまたここに来るから待ってて?」



私はそう言って、先生がコンビニで買って来てくれたサンドイッチをかじった。



「車で行こうか?」


「ううん、ここから近いし大丈夫。ほら駐車場から見える公園あるでしょ?あの前の道って、中学の時の通学路だったんだ」


「そうだったんだ!へぇ」


「うん。それに……」


「それに?」



先生は手に持っていたマグカップをテーブルに置いた。



「昨日、親に友達の家に泊まるって嘘ついちゃったから……。もし先生のこと見られて、うちの親だから先生に嫌な思いをさせるかもしれないから……」


「別にそんなこと気にしなくても……」


「私が嫌なの。根掘り葉掘り聞かれるのも嫌だし。だから……」


「わかった。じゃー、ここで待ってるから行っておいで?」


「ありがとう」



私は先生に微笑むと、残りのサンドイッチを食べた。