「梨音?ゴメンな……」



狭いベッドの上。


先生が腕枕をしてくれている。


私は横に向いて、先生にピッタリ寄り添っていた。


腕枕をしている方の手で私の髪を優しく撫でる先生。


髪を優しく撫でながら突然、先生が謝ってきた。



「何で謝るの?」


「優しくしようと思ったのに……。梨音の中が、熱くて気持ち良くて、それにキツクて全然余裕なくなった……。痛かったろ?ゴメンな」


「痛くないって言ったら嘘になるけど、でも嫌じゃなかったよ」



初めて感じた痛み。


鋭い痛みが体中を駆け巡った。


でも鋭い痛みの中から押し寄せる快感の波。


先生と、ひとつになれたことが嬉しかった。