先生の唇が私の首筋に下りてきた時……。
♪~♪~♪~
自分の座ってたラグの上に置いていた携帯が鳴りだした。
フワッと軽くなる体。
「先生?」
上半身を起こすと、先生は私の上から離れていた。
「電話、出ないのか?」
先生がラグの上に置いてある携帯をチラッと見た。
「いい……」
「家族が心配してかけてきてるのかもしんないぞ?」
「心配なんて……」
そんなやり取りをしている間も鳴り続ける携帯。
「いいから電話に出な?帰るなら送って行くし、帰りたくなかったら泊まって行けばいいから……」
「先生……」
「ほら、早くしねぇと電話切れちまうぞ」
先生が私を急かすようにそう言った。
私は自分の座っていたとこに行き、鳴り続ける携帯を手に持った。
先生に背を向けて、携帯の通話ボタンを押して耳に当てた。



