「死ぬ勇気もねぇくせに死ぬ死ぬ言うなよ!」



もう、やだよ……。


私は立ち上がり、フラフラした足取りでキッチンに向かった。


もう、どうでもいいよ……。


死ねばいいんでしょ?


私みたいな弱い人間なんて死んでしまえばいいんだ……。


私はキッチンに置いてある水切りカゴに入った包丁を手にした。


私は包丁の柄を両手でギュッと持った。



「どうした?死にてぇんだろ?だったら早く死ねよ」



後ろから先生の声が聞こえた。


先端が鋭く尖った包丁。


“ゴクリ”と自分の唾を飲み込む音が煩いくらい耳に響く。