「どこでも……」
先生もバカじゃない。
学生や人がウジャウジャいるような場所や変なとこには連れて行かないだろう。
「どこでもか……。うーん……。ファミレスはヤバいよな?」
「そうかもね」
やっぱり先生はバカじゃなかった。
「じゃー……」
先生は私をチラッと見た。
誰にも見られない場所でも見つかったのかな?
「俺んち来る?」
「はっ?」
友達に言うような軽いノリでそう言った先生に驚いて、目を見開き先生を見た。
「仕方ねぇだろ?ファミレスみたいな人が集まる場所には行けねぇし。夏休み前のファミレスなんか学生しかいねぇし」
「そうだけど……」
「俺んち、すぐそこだから」
もう先生の家に行くことに決定なんだ。



