昼休みが終わり、静かになった保健室。
「はぁ……」と先生の溜め息が聞こえてきた。
「先生?」
私はベッドの部屋から出て、質問責めで疲れている先生に声をかけた。
先生が私の方に向いて苦笑いした。
「先生、ゴメンね……」
「何が?」
「噂……」
「そのことなら気にすんな。藤井のせいじゃないから……」
「でも……」
私のせいで生徒たちから質問責めに遭ったのに……。
なのに笑いながら「気にすんな」って言えちゃう先生は優しすぎるよ。
「先生?私、ここには来ない方がいいよね?先生にこれ以上、迷惑かけたくないよ」
「何でそう思うんだ?俺は気にしてないし、迷惑だとも思ってないぞ?」
「でも、あんな噂がたってしまった以上、私が保健室に出入りしてたら、また変な噂をたてられるかもしれない……」
絶対に噂をたてられないという保証はない。
それだったら私が保健室に行かない方がいい。
そうしたら先生も私も皆も平穏な日々が送れるから……。



