「お前なぁ、先生に向かって呼び捨てはないだろ~。しかもフルネーム」
雨宮さんがクスッと笑う。
先生?
雨宮さんが?
雨宮さんは私の横を通りフェンスの方に行く。
人1人分くらい空いた距離に雨宮さん……。
いや、先生がいて、フェンスに体を預けた。
「まぁでも、名前を覚えてたくれたことは合格だな」
先生は再びクスッと笑い、体を預けていたフェンスから少し体を離した。
そして、フェンスに向き合うように立つと、私と同じように空を見上げ目を閉じた。
空を見上げた先生の横顔は、太陽の光りを浴びて“ドキッ”とするほど美しかった。



