次の瞬間、体がフワッと宙に浮いた。
自分の体が横に倒れていて、私の上に先生の顔。
これって……。
お姫様抱っこだ。
私、また先生にお姫様抱っこされてるんだ。
そう思った瞬間、顔がカァーと熱くなった。
でも私の頭に浮かんだのは教室で話していた彼女たちの言葉。
「いやっ!下ろして!」
彼女たちの言葉が頭に浮かんだ途端、私は先生の腕の中で暴れた。
「暴れるなって!暴れたら落ちるぞ」
「だから下ろしてよ!」
「やだね」
先生はそう言って、ニヤリと笑った後、暴れる私を抱っこしたまま生徒用の玄関から離れた。
ダメ……。
こんなとこ誰かに見られたら……。
私の心情なんて知らない先生は、涼しい顔をして私を抱っこしたまま保健室に行った。



