【先生×生徒シリーズ】涙色の空





「私、帰るから……」



そう言って、先生に背を向けた時、先生に腕を掴まれた。


ギュッと強く腕を掴む先生。


“ビクン”となる体。


こんな時でも私の胸は“ドキドキ”鳴ってる。



「痛いから離して?」


「離さない」



握る力を少し緩めただけで離そうとしない先生。



「もう、ほっといてよ……。私のことなんて、ほっといて!」



私は泣きながらそう叫んだ。



「なぁ、藤井?何があった?」



静かにそう言う先生。



「だから、体調が……」


「嘘つくなよ……ったく……」



先生は溜め息混じりに呟くようにそう言った後、小さく舌打ちをした。


そして……。


掴んでいた手を離すどころか、掴んだまま私に近付いて来た。


まるで捕まえた獲物を逃さないように……。