「何?」
「ご飯」
“何?”と冷めた口調でそう聞いた私に、お姉ちゃんは同じように冷めた口調でそう言うと部屋を出て行こうとした。
「あっ!お姉ちゃん!」
部屋を出て行こうとしたお姉ちゃんを呼び止めた。
さっきまで冷めた表情で冷めた口調だった私だったのに……。
咄嗟に出たそんな行動に自分でも驚いた。
「何?」
相変わらず冷めた口調のお姉ちゃんだけど、無視をしないで返事してくれた。
「あのさ……お姉ちゃんに聞きたいことあるんだけど……」
「聞きたいこと?」
「うん」
友達がいなくてひとりぼっちの私。
だからこんなことを聞けるのは、お姉ちゃんしかいなくて……。
お姉ちゃんは男遊びが激しいけど、本気の恋も1度や2度くらいならしたことはあるはず。
だから…………。
「あのね、人を好きになるって、どんな感じなの?」



