先生が「はい」と再びピンク色の紙袋を差し出してきた。
「あ、ありがとう……」
素直にお礼を言って受け取る。
今、ここで開けてもいいのか……。
それとも家に帰って開けた方がいいのか……。
手に持った紙袋をジッと見つめたまま、そんなことを考えていると……。
「開けたら?」
と、先生がそう言ってきた。
「開けていいの?」
「あぁ、いいよ」
先生の返事を聞いてピンク色の紙袋を開けていく。
紙袋の開け口から中を覗いて見ると……。
えっ?
これ……。
赤いハートのキーホルダーが付いた鍵が入っていた。
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