「なっ?不在中にして鍵かけて正解だったろ?」
先生がニコッと微笑む。
「うん……まぁ……」
もし先生からピンク色の紙袋を受け取ってる時に、あの子たちが入って来てら……。
しかも先生ファンの子。
そんな子に見られたら……変な誤解を生むかもしれない。
そう考えただけで、背筋がゾクゾクする。
でも……。
「でも……」
「ん?」
「さっきの子たちに悪いことしちゃったなと思って……」
「藤井は優しいんだな」
先生がクスッと笑う。
「別に優しくなんかないけど……ただ、そう思っただけ」
「まぁ、気にすんな」
先生がニコッと微笑む。



