「ベッドもあるしさぁ……」
先生は私の言葉を無視して、そう言うとベッドの方をチラッと見た。
えっ?まさか、本気!?
先生との距離はあまりないのに、更に先生は私に近付こうとする。
怖いのか、逆に変な期待をしてるのか、私の胸のドキドキは増すばかりだ。
それに体が小さな仔犬のようにフルフルと震えてきた。
先生の目は笑ってない。
ヤバい!どうしよう……。
「せん、せ?」
「誘って来たのは藤井だろ?」
私は先生の言葉に首を左右に振った。
私は何てことを先生に聞いちゃったんだろう……。
不在中の札と鍵のことを聞いたことを後悔していた。
上目遣いで先生を見る私の目にはジワジワと涙が溜まり、その涙がポロポロとこぼれ落ちる。
「…………ぷっ」
「えっ?」
先生が手の甲を口に持って行き“ククク”と笑っている。
そして次の瞬間、先生は手を口から離して大爆笑し出した。



