自分の部屋をドアを乱暴に開けて、乱暴に閉めた。
“バタンッ――”
ドアを閉める音が耳に痛いくらい響く。
部屋の電気をつけることも忘れて、鞄を乱暴に床に落とすと、そのままベッドに倒れ込んだ。
“お姉ちゃんはこんなことなかったのに”
母親の言った言葉が頭の中でリピートされる。
何回も何回もリピートされて気が狂いそうになる。
体を上に向けて暗い天井を見つめた。
口から漏れる溜め息と目から溢れる涙。
溢れた涙が目尻からこぼれ落ちていった……。
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