「……で、先生は、どうしたの?」
聞きたくない。
手で耳を塞ぎたい。
心ではそう思っているのに……。
なのに何で、先生に“どうしたの?”なんて聞いちゃったんだろう……。
「もちろん……」
先生はそこまで言って、また言葉を切った。
「えっ?」
まさか……。
「後にも先にも生でヤったことはないよ」
先生は真っ直ぐ前を向いたままそう言った。
「そ、そうなんだ……」
何で私、安心してるんだろう。
「あぁ。だって言ったろ?今まで妊娠させたことはないって」
「うん……」
「まぁ、確かにゴム着けるより生の方が気持ちいいなんてことは良く聞く話だ。でもな……」
先生はそう言って、真っ直ぐ前を見ていた先生の大きな瞳が、今度は私の方に向いた。



