空気清浄機彼女

「まだお互いのことを何も知らないのに
デートなんて…」

「そ、そうだよねえ!ちょっと
先走っちゃった!


まだ君のこと何も知らないのに
俺は何を言ってんだろう。


そ、そうだ!
君の名前はなんていうの?」


血圧150の赤い顔をした男が
血圧80の冷静な彼女に名前を聞く。


「小春」


男は彼女の名前を聞いて
大きくうなずく。


「そうかあ!小春ちゃんか!
春の季節にピッタリの名前だね」


男の言葉を聞いて
彼女、いや小春は笑い出した。