「ねぇ、翼あんた…」



「そこの2人!!椿木と空峰だろ!?何やってんだ!!式は終わったぞ!!」


「あーすんませーん」


翼がやる気無さそうに返事した。相当こんな状況になれてるらしい。



翼…黙ってたら可愛いのに。
ミディアムの黒真珠のように真っ黒な髪。サラサラだけど、どこか活発で気の強そうな雰囲気がある。
ただ、メイクはしてなさそうだ。



「蜜!あたしの顔見て楽しい?」


「ぃ、いやぁ!?」


「そ?じゃ、行こ。遅刻、あたしらだけみたいだし」


「うん。意外とここの生徒って真面目なのかな」


「さぁ。行ってみたらわかるんじゃない?」




ガラララララ…



教室のドアを開けた。
そこにいたのは…