ふと、駿のことが頭によぎった。


このこと、駿に言わなきゃ。




1組に行こうとして、3組を通り過ぎようとした時。

駿が見えたような気がして、3組の中を見た。


・・・あ。


駿は、小野瀬と喋っていた。


それを見てたら、なんか我慢できなくなって、、



「駿!!」


すぐ呼んでいた。


すると、「あー、けんと!」

という声と共に、小野瀬が振り返って目があった。


っ//

バカ、俺。


「っ、///駿!ちょっと来て」


あー、ダメだ。

目が合っただけでこんなになるとは・・・重症だなぁ。



「おい見た?俺、小野瀬と喋ったぜ?」

「あ、あーよかったな」

「おう。やっぱ可愛い*」

「うん、あのさ駿」

「ん?」

「話があるんだ」




俺も、小野瀬が好きになった。

俺、実は前から小野瀬が好きだった。




どー話せばいいか分からない。

駿の反応が心配だった。



「健杜、あのさ」


先に駿が話しだした。



「好きなんだろ?」


ドキっとした。


「え、駿」

「わかる。お前、顔に出てるもん」

「・・・ごめん。本当は俺、前から好きだった。」

「俺のことが?((笑」

「・・・ちげーよ。小野瀬のことが」

「やっぱりなぁ」

「俺、告白することにした」

「まぢ?」

「大会の時に告るつもり」

「そっか。俺も告ろうと思ってたけど、お前が相手じゃな」

「なんだよそれ」

「俺、泣きそう。」


駿が上を向きながら言った。


「駿、ごめんな。裏切り行為だよな」


駿の目がウルウルしているのが分かる。


「いいよ!お前が小野瀬と付き合えば、もっと仲良くなれるし!」

「そうだな」

「そうだなって、、まぁいい!とにかく悔しいし、嫌だけど彼女にしろよ?」

「うん」



駿がいいやつで良かった。

俺の人生初の恋!成功させるぞ!