「はぁ~あ。。。」

学校の廊下を歩きながら、大きくアクビをした。

最近なんか疲れてんな・・・俺。

部活、勉強、小野・・・いや、小野瀬は違うだろ。


「けーんとっ!」

後ろからイキナリ頭を叩かれた。

「いったっ!!」

振り向くと、浅川がいた。

「ごめんごめん@やりすぎた*」

ニコニコしながら謝ってきた。

するとこんどは、ニヤニヤした顔で俺のとこに来て言った。

「ねぇ、これ言ったら羨ましがられると思うけど、言っていい?」

「何?言って。」

「あのねー俺、けんとくんのぉー好きな人の!メアドゲットしちゃいましたぁ~」

?!

「お、俺の好きな人って・・誰だよ」

「えっ?こんなとこで言っていいの?!女子に冷たぁい櫻井健杜くんの、初恋の人の名前なんて・・・」

「それはっ・・・!言うなよ。」

「あっ認めたー」

「な、何を」

「フフ・・・今、言うなよって言ったじゃん。言うなよってことは、好きな人がいるってこと~♪」

・・・しまった。
変なこと言っちゃったよ。。。


「いや、別にそんなことは、、、」

「いいっていいって!好きな人ができるのは悪いことじゃない」

「だからっ・・・!!」

俺が最後まで言う前に、浅川が切り出した。

「ったくーしょうがないなぁ~教えてあげるよ~」

??

「えっ何を?」

そう聞くと

『とぼけてんなよ』って言ってるような顔をして俺の耳元で呟いた。


「・・・小野瀬のメアドに決まってるだろっ」

って。