「よっ!」

振り向くと浅川だった。

「おはよ。何?なんかいいことでもあったわけ?」

「いいや別に。 ただ、恋がしたくてよぉー!!!」

「ったく、、、また恋愛話かよ。」

「なんだよー健杜! お前は恋してねぇのかよ」

「してねぇーよ。」


こいつは恋愛のことばっか話す。

彼女ができたらすぐ別れて。どう考えても女ったらしなのに、女はこいつに声かけられたりすると、すぐ落ちる。

ほんと、馬鹿な女どもだ。

だから女が嫌いなんだよ。  


「お前もよ!恋をし、、、!!!」

浅川と誰かがぶつかった。 

「きゃっ!!、、、いたたたた、、、」


あっ、、、あの時、俺とぶつかったやつ。 


「いってー、、、あっ大丈夫??」


と言って、手を差し伸べる浅川。


浅川、、、お前ってやつは、、、どんだけ優しくしてんだよ。

どうせこれで、こいつも浅川の手を借りて恋に落ちるんだろ。


そう思ってたら、この女はすぐ立ち上がった。


「ごめん! あたしは全然平気だから!」

「・・そ。ならよかった@」

「そっちは大丈夫??」

「全然平気~」

「よかった。じゃあ、あたしは急いでるんで。」


そー言って、

女ゎ走って行った。

照れて、手を借りれなかったのか?、、


「お前さー、どんだけ女に優しくしてんだよ」

「っお前!レディーファーストという言葉を知らんのか!!!」

「はぁ、、、」

「でもよー、あいつみたいなタイプは初めてみた」

「あいつってさっきの?」

「あぁ。 普通だったら、すぐ俺の手を握ってくるんだけどなぁ」

「ははは」

「あいつ確か、3組の小野瀬だろ?」

「さぁ。」

「けんと、ほんと女に興味ないんだな。」

「うん。」

「まぁ、、その内けんとも恋をするさっ!!!」

「どーだろ。」

と言いつつ、俺の脳のどこかで、、「小野瀬」という名前を記録していた。。。