イジワル王子に恋して

彩…


彩…


何度も圭くんから吐き出される私の名前。


それが
うれしくて

なんだか涙が出た…


それを
見つめる圭くんの憂いを帯びた瞳。


「優しくするから…」

圭くんは最後に優しくキスをすると
彩子の中にゆっくりと入ってきた。


「ん…」

初めて
触れ合う温もりに
とまどいながらも身をゆだねた。


汗ばむ圭くんの背中に腕をまわす。


ほんとはちょっと
痛かった…


でも幸福感でいっぱい。


「彩っ…」


とろけそうな圭くんの顔を見てたら
体がふわふわって
どっかに飛んでいった。