イジワル王子に恋して

一瞬
何を言ってるのか分からなかった。


「は?」

「あの子…まだ、圭先輩が好きなんです…」


まさかとも
思ったが

みっこの目は
嘘をついているようには見えなかった。


「私…二人の絆は永遠だと思ってました。」

一瞬、みっこの瞳が
潤んだように見えた。


「なんで…彩子を連れてった旅行で、違う人と寝たりしたんですか?」


みっこは唇を噛み締めると
圭を睨みつけ、夜の町へ駆け出していった。